| 日本中に学校は沢山あると言えども、恐らくこの環境は日本一ではないかと私は思う。これでもし海が遠くに見えたとしたら贅沢過ぎる余り気骨のある生徒は育たないだろうと思うくらいの最高の環境である。
この本庄学院の文化祭『稲稜祭』が11月5日,6日と行われ今年は第24回を数えた。私は父母会長として初めて“本格観戦”をしたのだが、学生のみなぎるエネルギーに驚きながらも若いということの素晴らしさに感動した。
大学になると普通どこでも“応援部”があるが,高校だと限られた所だけになり、今の時代“学ラン姿”での演技は珍しくある意味では非常に貴重な存在の“見せ物”と言えるのではないか?だからこそ彼ら応援団員のパフォーマンスには何とも言えずに感動して涙さえ出て来てしまうのである。これは何なのか?質実剛健のバンカラに憧れるのは日本人の特性なのか?いや、ただ単に自分達の学生時代を懐かしんでいるノスタルジーの涙なのか・・・。
応援団の演技が始まると先生方はもちろん何を置いても駆けつけて、その世界に陶酔しているように感じるのは私だけだろうか?不思議なものである。そして、早稲田の応援歌『紺碧の空』をブラバンの演奏に奮い立たされるように歌い、最後は校歌『都の西北』の大合唱と応援団のエールで締める・・・。
『あ〜、早稲田は素晴らしい!』とまた新たな希望とファイトを胸に人生にチャレンジして行くのである。
この日私は初めて息子の軽音楽部の演奏を見たのだが、予選を勝ち抜いた4組のバンドがステージに上がり、凄まじいばかりのエレキとドラムの音とボーカルに合わせて観客の生徒達がステージ上に上がり出して演奏者と一緒になって踊り狂う大騒ぎの光景を目にして、驚きと呆れと諦めの心境であったのだが『これだけの騒ぎをすれば運動部に入らなくても十分エネルギーを発散出来てるな!』と妙な納得をしながら、これは「軽」どころではなく、“重音楽部”と言うほうが相応しいような迫力のある演奏だった。後で職員に聞いたら、『この騒ぎの後いつも椅子の一つや二つが壊れているんですよ!』と事も無げに言うので、さすが男子校の女性職員だけのことはあるな、と感心をしたり驚いたりしながらの父母会の打ち上げとなった。
最終日、校舎中庭のステージで慶応出の自分が父母会長の立場で大活躍の応援部と最優秀のクラスに表彰をしたのだが、これもめったに無いことだと思うので本庄早稲田の先生と学生から『早慶親善賞』なる表彰でもしてくれないものかと自分勝手に考えている昨今である・・・。 |