長瀞の暑い夏の夜

2005.10.25

久しぶりに親友を誘って近場で風呂に入って食事でもしようと言うことになり,急きょ長瀞では一番の某旅館を無理やり友人の某ママさんに予約してもらい行ったのは、お盆休みの夏の暑い日の夕方だった。
長瀞なんて近いし、いつでも行けると馬鹿にしていたのだが、いざ行ってみるとそれはそれは昔とは違って大変営業努力をしているのか、料理も旨いし風呂も直して露天風呂も作り、以前とはかなり様変わりであった・・・・。

 

夏のお客の多い時であったので、さすがに一杯飲んで昼寝が出来る部屋こそ取れなかったのだが、顔の利くママさんのお陰で十分に接客をしてもらい、松林の美しい荒川を眺めながらの鮎料理と冷たいビールは何とも言えず、まるで伊豆の温泉でゆっくりしているような贅沢な気分を味わえたひと時となったのである。そうこうしていると話好きの話題の尽きないそのママも駆けつけて、3人で楽しい宴会となったのである・・・・。
やはり持つべきは顔の広い友人とはこのことで、まあ旅館の社長はもとより従業員の人達をほとんど知っているのでサービスは最高、話題も尽きずであった。

埼玉から出て遠くの温泉に行くばかりが能ではなく、こんな近くでも過ごし方次第で心が豊かになり、有意義に楽しい時間が持てるのだと言うことを改めて知らされたようだった。
長瀞なんて・・・、と馬鹿にしていた自分であったが、経営に一生懸命で取り組んでいる旅館だからこそ訪れた人に満足を与えてくれるのだろうと思いながら嬉しい気持ちになった。頑張れよ!長瀞!と心の中で叫ぶ・・・・。

料理を十分に堪能した後、唄を歌いに行こうということになり、近くに知ってる人がやってるスナックがあると云うので外へ出た。 ひと昔前の懐かしい感じの店だったので、20年前頃を思い出しながら何曲かを歌い出したのだがどうも冷房の効きが悪くて暑いのである・・・・。
「あのう、もう少し冷やしてくれませんか?」汗をかきながら友人は歌っているのだが、いつまで経っても涼しくならない。埒があかないので自分たちで目一杯の16度にスイッチをひねったのだが唸る音だけで一向に冷えて来ない。
たまりかねた某ママがついに口火を切る、「???ちゃん、これはもう機械が古いからガスが入ってないんじゃないの!」と。汗を拭き拭きではとても歌うどころではなく、ついに店を出ようということになり、外の夜風に当たった時ほどこんなに夏の夜風が涼しく感じたのは生まれて初めてで大笑いをしながら長瀞の夜を楽しんだのではあるが、まだまだ一流観光地には程遠い埼玉の観光事情なのであろうか? と考えさせられた夜ともなったのである。